何故弊社の内部監査員研修は以下の3規格要求事項に的を絞るのか??

何故弊社の研修は以下の3規格要求事項に的を絞るのか??

・6.3 変更の計画

・7.4.3 内部コミュニケーション

・8.6 PRPs及びハザード管理プランを規定する情報の更新 

先ずは「6.3 変更の計画」から

この要求事項を十分満たす体制が無い組織は事故や苦情に遭遇します。

これはこの爺いの経験や事故・苦情原因の分析結果からも言えます。

この規格要求事項の詳細は以下の通りです。

6.3 変更の計画

組織が、人の変更を含めてFSMSへの変更の必要性を決定した場合、その変更は計画的な方法で行われ、伝達されなければならない。組織は、次の事項を考慮しなければならない:

a) 変更の目的及びそれによって起こり得る結果;

b) FSMSが継続して完全に整っている;

c) 変更を効果的に実施するための資源の利用可用性;

d) 責任及び権限の割当て又は再割当て。

例えば「製造室の天井の再塗装を行った際に発生した塗装前に剥がした塗装片が製品に混入した」実際の事故を例に上記の要求事項を説明すると・・・

a)項目は:再塗装作業を行う前にこの作業に伴うリスクを探し出して、その危険性や防止対策を検討していなかった。

b)項目は:天井の再塗装を行った直下又はその周辺機械には剝離した錆や塗装片が付着していてた。(一応洗浄したらいいのですが・・・)

c)d)項目は省略

製造工程内で発生する通常の作業と異なる全ての変更(変化)に対して「無関心や準備不足」によって事故や苦情が多く発生します。

これを防止する体制や活動を内部監査で「深く詳細に確認する」ことは必須です。

それでは「変更(変化)ってどの様なことでしょうか?」と「誰に??速やかに伝達する!!」と言うのは次の「・7.4.3 内部コミュニケーション」につながるのです。

次回の投稿で説明します。