事故を起こさない工夫
CodexHACCPガイドラインに従って導入されたHACCPは異物除去の濾過装置で例えると「目開き10mm」でよほど大きな異物(事故・苦情)しか除去できません。
これをより細かな異物を排除するために「目開きを1mm以下」に改善する必要あります。
改善する方法は残念ながら、今のCodexHACCPには示されていなし、最近更新されたCodexHACCPでも一部の「タイトル」が示されてたが、具体な方法論は皆無です。
本当にCodexHACCPは海から陸地の方向を確認するための灯台のようなガイドラインでしかない・・・
以下は実際に自分が行ってきた目開きを1mm以下にする方法の一例です。(それでも劇的に事故は減らない・・・)
①HACCPシステム構築の工夫
ユーティリティー、装置個々、工程自体の危害要因の見逃しを防止する。
②HACCPシステム運用環境の整備
トップマネジメントの関与、内部監査の実施、HACCPチーム会議の開催、製造工程での変化(施設設備の新設・更新・修理、人員の入れ替、etc)に対する適正な監視・危害排除、人材の育成・確保
③不要な文書を沢山作らせず、不要な作業も行わさせず、最も危険な工程、作業に人員を集中させる合理的な仕組みづくり。
結論はいくらCodexHACCP を厳格に守りHACCPシステムを構築したとしても事故は減らないと言うことです。
そのHACCPシステムを上手に運用するための仕組み作りこれが不可欠であるのに、コンサルタントやHACCP教育関連機関は一向にそこに目を向けようとしないですね・・・・
こんなこと言うと「検証と妥当性の確認の違いも判っていない」と意味不明な非難を受けてしましました・・・
これらの必要性をHACCP教育機関やHACCP義務化を進める行政は知っているだろうか?
今の国内のHACCP教育や厚労省他の構築ガイドブックでは「目開き10mm」のろ過装置にするのがやっとの実力です。