それって有効性を確認した適合性監査?

食品安全マネジメントシステムを導入した企業では内部監査が必須ですが、規格要求事項との単純な「適合性監査」で終わっていないでしょうか?
システム導入2,3年なら仕方ありませんが更新審査を超えたら是非とも「有効性」確り確認したうえでの「適合性監査」であって欲しいものです。
例えば「食品安全チーム」を監査対象にすると、
①食品安全チームが存在し、定期的(1回/月、緊急時)に会合を開いている。
②トップマネジメントまで検証・承認された議事録がある。
・・これで単純な「適合性監査」では「OK牧場」です。
これに「有効性」の確認を加えて、「食品安全チームがシステム運用に効果的に機能しているか?」まで立ち入って確認して欲しいものです。
①工程の変化を事前に、又は直後に捉え新たな危害要因を抽出・評価・対策の立案をしているか?対策の効果の確認をしているか?
②重大な苦情、内部事故が発生した場合、製造現場が行った「修正」「是正処置」の妥当性を確認して、それらの効果の確認をしているか?
③形骸化した教育訓練ではなく効果的な教育訓練を計画・実施して効果を確認しているか?等が確認項目になります。
この有効性確認を的確に実施できる内部監査員を育成することがシステムを導入した企業の大事なお仕事の一つです。
でもね・・・有効性確認をやると煙たがられることも事実です(笑)

このイラスト気に入ってます・・・監査をやってる時の誰かにとっても似ています(笑)