わたなべコンサルタントオフィス代表の渡辺信吾で御座います。

昭和52年に北海道内の乳業会社に入社して以来、食品に関係する仕事に携わって半世紀近くになりました。

その間、小さな事故から大規模回収事故に至るまで沢山の事故、苦情を経験してきましたが、事故処理は本当に苦しいことばかりで、事故の無い工程管理が出来ないか!?今も考え続けています。


1997年(平成9年)に国内で初めてHACCPシステムを取り込んだ「総合衛生製造過程承認制度」が施行され、牛乳製造工程で第一期生として承認され・・「これで事故が減る!」と本気で喜んだことを昨日の様に覚えています・・・
しかし、その期待は外れることを直ぐに経験しました。

その後、わが国でも2021年(令和3年)6月より食品の製造加工・販売及びレストランでの料理の提供などにHACCPシステムが制度化(義務化)されましたが、既にHACCPシステムを導入している企業様にアンケート調査をお願いすると、HACCPシステム導入後でも相変わらず出荷停止等の事故や市場からの苦情が発生している現実が解りました。

その原因のいくつかには以下の通りです。
①危害要因の見逃しがあり、それに起因した事故、苦情が起きている。
➁大量のマニュアルや記録と現場の作業が乖離しており、それらの遵守や維持に現場はストレスを感じている。
③HACCPシステムの構築・運用を中心的に取り進める人材が育っていない。

・・・・等の状況が見えてきます。

HACCPシステムが確実に機能するには「危害要因分析の精度向上」が不可欠ですし、現場に「理想論」を押し付けストレスを与えてもいけません。

私は多くの事故や苦情の経験から「現場の実態に応じたHACCPシステム、食品安全マネジメントシステムの構築」を第一に考え、「無駄な文書・記録は作成しない」「無理・無駄な作業は行わない」そして「確実に機能するHACCPシステム」を実現できるコンサルティングを実践しております。

今後ともどうぞよろしくお願い致します。